スランプから学んだこと

今月の6月頃に右手親指が腱鞘炎になり、さらに進行してばね指になってしまいました。
その為、担当している製品の外観検査などの一連の作業をこなすことが困難になってしまいました。

親指の関節を曲げようとすると激痛が走り、酷い時は痛みで、製品を指でつまむことすら碌に出来なくなってしまいました。
そんな状態の私に同じフロアの先輩社員さん方が配慮して下さり、指が治るまでの間、指の負担の少ない作業工程で済む製品検査を色々とやらさせて頂きました。
また、私が抜けた穴をうめ合わせる為にプレス成型課の社員さんをはじめ、普段他の検査を担当している社員さんも連日、製品検査の作業に入って下さいました。

今まで先輩方がこなしているのを横目で見ながら、何となく大変なのかな、難しくないだろうかと思っていた仕事の数々を私もやる事になった訳ですが、想像以上に大変だったり、手間取ったり、実際にやってみて初めて分かった事や、見えてきた事が、いっぱい出てきました。
以前はついていけなかったとある仕事に関する雑談の内容が実際に経験して、「ああ、あの時の話はこれのことか、確かにそうだよね・・」と後になってようやく合点がいったなんてこともありました。

そういう訳で、暫くの間、仕事に支障をきたしてしまいましたが、皆さんが配慮して下さったお陰で半年近く経った今、治るのを半ば諦めかけていたばね指がほぼ回復しました。
担当製品作業も無理のない範囲で、再びできるようになりました。ただただ感謝しかありません。

今回の出来事を通じて製品工程の経験を幅広く身につけておくことの必要性を感じました。
たくさんの製品を少数精鋭で取り扱っており、そうする事で不測の事態が起こった時に柔軟に対応でき、リカバリーがきくのではないかと思ったからです。また現場に携わる相手の立場に立ってものごとを考えられ、相手の思いを汲み取った行動が取れるようになるのだと思います。

そして何よりチームワークが大事だと気付かされました。
ただ自分の仕事を淡々とこなしていればいい訳ではなく、時には知恵を出し合い助け合って、課題をクリアしていくことが大切だと思いました。
今回、皆さんに色々と助けて頂いて強く実感しました。

今でも覚えなきゃならない仕事があり、まだまだ発展途上の私ですが、今後も色んな仕事を経験して幅広い視点を身に付け成長していけたらと思います。

中水野工場 検査部署 H.M

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