製品開発、モノづくりへの取り組み

絶縁性、耐熱性、耐摩耗性、耐化学薬品性などに優れたファインセラミックスは、テレビやラジオなどの家電製品、そしてコンピュータなどの電子機器に不可欠な部品や、機械機構部品などの工業製品、医療機器部品、民生品など大量に需要されるようになっています。

特に高度に精製された材料を使用し高度な機能を持ったファインセラミック製品分野の開発・生産を手掛けているのがトウゴクセラミックです。
材料も一般に広く使用されているアルミナ系に始まり、ジルコニア、炭化ケイ素、窒化珪素など取り扱っています。

私は実家がタイル製造業を営んでいたこともあり幼少期からセラミックとは関わりがありました。
それまで知っていたタイル・食器類などの陶磁器類セラミックとは違ったファインセラミックと初めて触れたのは今から40数年前の社会人になってからです。
その頃を前後して電子部品用セラミックの需要急増やいろいろなものをファインセラミックで作ってみようとする様なファインセラミックブームも起きるなどしながら、現在ではファインセラミックも随分と進化し多分野へ用途、需要も広がってきていると思います。

最近トウゴクセラミック中水野工場では、ある特徴を有する製品を材料開発から手掛けて成形、加工、焼成、研磨工程にそれぞれ新たな技術を加えて製品化させることができました。
それらは材料開発での試行錯誤から始まって、生産技術・工程の確立までトライ&エラーの繰り返しの取り組みが結果となっています。

材料開発は数十回にも及ぶ地道な原材料の組み合わせテストや焼成条件テストを経て完成され、Green加工では加工条件を最適化し、焼成では量産対応への治具設計や作業方法の確立、そして鏡面仕上げする研磨工程では新たな研磨材の採用で時間短縮できました。

新材料やその応用製品・新機能製品など新たな製品要求に対応すべく今まで蓄積された製造技術・ノウハウを活かしながら、また今までの知見にとらわれない新たな視点で物事をとらえ、各工程担当者が目標に向かってそれぞれ多様な考えで取り組んできて全員がまとまって形にできた成果だと思います。
ちょっとした工程改善や工夫によっても生産性向上・歩留まり向上など効果が確認出きているのでまだまだトライ&エラーの対応で取り組んでいきます。

今も進化を続けているファインセラミック製品の生産を担うトウゴクセラミックの一員としてこれからも関わっていけたらと思います。

中水野工場 M.S

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