伝え方の複線化

ある日、店で買い物を済ませ、いつもの通り会計を済ませようとしたとき、相手の言う内容がわからず何度も聞き返しました。

聞き取りづらい原因は、マスク、フェイスシールド、飛沫防止のボードと3重のコロナ対策によるものでした。全国的に、初めて緊急事態宣言が発令され、全ての人が試行錯誤しながら対応していた時期でやむを得ないものかと理解しました。

私は、触媒担体向けのセラミックスの小球を作っています。この小球は造粒という作業により作製しています。この造粒作業では、粉末の原料(アルミナ・シリカ)を使用する為、集塵機はもとより、防塵マスク着用が欠かせません。
生産性や、品質を維持するため、粒の大きさごとに1回の生産量や原料の比率を守って生産を行っています。しかし、出来上がりのサイズによりこの条件を変更することがあり、後工程である篩の作業者とコミュニケーションをとることに大変苦慮していました。

そんな中、新聞記事に人間は情報の85%~90%ほど視覚から得ているという情報を目にしました。言葉以外にも有効なコミュニケーションの取り方があることに気づき、それ以来言葉と併せる事を実践しました。
具体的に、現在の生産状況をホワイトボードに記し何時でもお互いに確認できるようにした事。造粒した数量を言葉と共に指で数字を表したりしました。篩の作業者と工程の打ち合わせの時には、ゆっくりとした手振りを交える事等も取り入れました。
逆に、返答する場合は大きく手を挙げたり、いろいろな意思を示す事でお互いの違和感が減少し、伝え伝わる実感が得られました。

ただ、ビジネス書では、手の振り方や仕草で表現が間違って捉えられる場合があるようです。
そこにも注意を払いながら、柿野事業所の行動規範「Safety,Speedy,Stability(安全、早く/速く、安定的)」に繋げられるよう造粒者と篩作業者が同じ認識へと、さらなるコミュニケーションを深めていきます。

柿野事業所 製造課 Y.O.

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