仕事のクオリティーを求めて

私は、セラミックの仕事に携わって40年余になります。

ファインセラミックがまだ「ニューセラミック」と呼ばれていた時代と比べると、特に電子機器の発達は著しく、パーソナル無線から始まり、携帯電話とともに、タップ1つで地球の裏側まで簡単にアクセスできるような時代になりました。

私は現在では、セラミック製品の切削、及び光沢仕上げ(バレル処理)等の加工をしています。
その中でも、光沢(艶出し)作業を15年余り行っていますが、いまだに品物にムラが出る時もあり、クオリティー(品質)を一定にする事は中々に難しいと感じています。

通常の作業の合間にテストピースなどで資料作りを繰り返し行っていますが、メディアの選定や下地作りの為の粗磨き(平滑仕上)を考えたり、材料においても、SiC、窒化珪素、ジルコニア等々、様々な材質に応じた手法を考えたり、また、製品の出来栄えは温度差や形状にも関係があり、製品の光沢にバラ付きがないようにするには、考えなければならない事が多いです。

当社の行動指針は「良い品を安く早く」ではありますが、製品によっては単に艶出し作業を短縮するだけでは良い品は出来ず、時間をかければ良い品はできますが、コストの低減にはならないため安く早くとは言い難く、どのように効率よく仕事をすれば付加価値の高い製品を作れるかと、普段から考えています。

私自身もすでに還暦を越えて、老化現象というものは年相応にやってきています。
だからこそ、社内の誰が作業しても同じ製品になるように、若い人に引き継いでもらえるような作業のマニュアル化に取り組んでいます。

これからも、会社に従事して貢献するよう、努力していきたいと思います。

中水野工場 バレル・研磨部署 KT

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