作業工程の効率化

私は10年間メカプレス機で、分析用セラミックルツボの成形を担当している者です。

昨年、製品の受注が大幅に増え、残業をしないと生産が間に合わなくなっていました。

年末にかけて生産が多少減った機会に、何とかもう少しスピードを上げて作業が出来ないかを見直した結果、自分が今の状態で速く動くことには限界を感じていた為、一つ一つの動作に着目しました。

この製品は、生産数が増える毎に、上パンチとダイスの金型同士の摩耗や隙間への原料の入り込みによる削れで、上側にバリが増えていきます。
プレスされた成形体を2個同時に両手で持ち、次の成形体がプレスされている間に、指先で回してバリ取りをするのですが、今までは三本指で行っていたものを、五本指に変更することで、スピードと精度を上げました。

次に、バリ取りをした成形体を、プレス機に対し90度に置かれたサヤに並べます。この時の自分の立ち位置を、プレス機の真正面だったのを斜め45度にすることで体の移動距離を縮めました。
それと同時に、自分自身がプレス機に接近することで、大振りだった腕を短い軌道に変えました。

最後に、成形体を入れたサヤをパレットに並べる時、両手を使っていたものを片手にしました。

今年の1月からこの動作を実行して慣れる事で、一回のプレスに掛かる時間を短縮し、残業をする事もなくなりました。

中水野工場 プレス成形部署 Y.K

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