知 命
今年とうとう50歳になった。50歳は、「五十にして天命を知る」といわれ、自分の人生を意識する年のようである。
私は、主にセラミックスの成形を担当しているのだが、今までの仕事を振り返ってみると、他の工程に積極的には関わってこなかったように思う。
しかし、最近では、真空炉でのSiC製品の焼成、試験炉でのアルミナ製品やジルコニア製品のテストサンプル焼成といった、私にとって新しい仕事をさせてもらっており、他の工程を理解する助けになっている。
焼成の仕事は、材質によって焼成パターン(温度を上げる時間など)を変えて、適した焼成温度で焼けるようにすることだが、焼成結果は気温や炉内の状態などに左右され、思うように焼けないこともあり、とても奥が深いものだと感じている。成形とはまた違ったやりがい、難しさ、面白さがあり、良い経験になっている。今後も見識を深めるため、色々な工程に挑戦していきたい。
中水野工場 製造課 T.K