原料開発のセンミツ
ファインセラミックスには、日用品から建築材料、高圧用絶縁体から原子炉燃料まで、というような広範囲のものが含まれており、求められる性能、特性も様々です。
また、その組成によって大気炉で焼成可能な酸化物セラミックスと、雰囲気炉や真空炉での焼成が必要な非酸化物セラミックスに大別されます。
私は、入社以来10年原料開発に携わってきました。
入社当時、上司に「この仕事はセンミツだ。千のうち三つしか当たらない」と言われたことがありましたが、その言葉を実感しています。
一度の試作で思い通りの結果を得られたことは、一度もありません。それどころか、自分の考えと反対の結果がでることも珍しくありません。
とにかく出来る限りの試行錯誤をしながら試作を続けていきます。
そうして、試作品が少しずつ求められる性能、特性に近づいていく時の喜びは、とても大きく、非常にやりがいのある仕事とだと思っています。
中水野工場 材料開発部 Y.A