スプレードライについて
私は、原料開発の業務に携わっています。
今回は、セラミック原料の製造方法の一つであるスプレードライについてご紹介します。
中水野工場で扱う製品の多くは、粉末を金型に入れ、加圧によって成形する乾式プレス成形の工程を経て製造しています。
しかし、粉砕しただけのセラミックス粉体は、角ばっていて流動性が悪く、このまま成形しても良好なセラミックスにはなりません。
そこで、意図的に50~100μ程度の球状顆粒を作ることにより、流動性が飛躍的に改善されます。
具体的には、液体中に分散させた粉末に、結合剤を加えたスラリーを噴霧乾燥機で噴霧しながら高温乾燥すると球状顆粒を得る事ができます。
これをスプレードライといいます。
スプレードライは、セラミックスだけでなく、食品や医薬品といった私たちの生活に身近なものにも使用されている技術です。
中水野工場 原料開発部署 Y.A