セラミックメーカーと環境問題
近年、環境問題への対応力が問われる時代になってきています。とりわけ、プラスチックゴミは、ウミガメやクジラ等の海洋生物が誤飲し、死に至る等の事例が数多く報告され、新聞やニュース番組で取り上げられており、環境破壊が深刻化しています。
企業としては、環境問題の根源的解決策の一つとして、環境に優しい製品を開発することで問題改善を行うことができます。これはさらに、企業収益に繋がる可能性があります。コーヒーのストローやチョコレート、スナック等の包装紙は現在プラスチックで出来ていますが、それを紙製にする動きが活発化し、食堂や学校でプラスチック容器を磁器製に変更する動きもみられるようになっています。
セラミックメーカーであるトウゴクセラミックでも、環境問題は無関係なものではありません。
製造段階で発生する廃棄物をしっかりと分別し、またその量自体を極力減らしていく事が必要です。
当社では、焼成前の加工した端材を粉砕し、スプレー顆粒にし、プレス加工にできる原料に戻しています。仕損品が発生した場合は、検査部署で分別を徹底し、リサイクル業者に渡すようにし、他社から入荷した品物の梱包材も廃棄せず、梱包材として再利用しています。また、耐久性がより高いセラミック部品を製造することで、廃棄物となるセラミック自体を減少させることを目指しています。
最近では、廃棄磁器を粉砕処理して再度磁器にする技術が確立されたというニュースを見ました。お箸? フィールター? 袋? 機械部品? 何が出来るかわかりませんが、いつか、セラミックの特性を活かした製品を自社の技術で生み出し、今よりも社会に貢献できることを切望しています。
中水野工場 検査部署 M.M